JR西日本による来春のダイヤ改正で、山陰線の亀岡-園部間の昼間の運行本数を、特急や朝夕の通勤通学時間帯を除き半減させる案が浮上していることが、9日までに分かった。新型コロナウイルスの感染拡大による旅客需要の低迷を受けた対応とみられる。沿線の京都府亀岡、南丹両市は本数維持を求めていく考え。 亀岡-園部間では現在、日中の時間帯に快速と普通が1時間におおむね上下各1本ずつ、計4本が運行されている。南丹市関係者によると6月、JR西から同時間帯に上下各1本の計2本とする考えが示されたという。削減対象は平日とみられる。 リモートワークの普及などで旅客数が減る中、10月のダイヤ改正では園部-胡麻間の土日祝日の一部時間帯で、普通の運行を取りやめるなど管内で大幅減便を実施。今回の案もその流れの一環とみられる。 南丹市の西村良平市長は「コロナに対応した一時的な措置ならば良いが、一度減らすと戻らない恐れがある」