線路と道路の両方を走るDMV(デュアル・モード・ビークル)の導入を今年度中に予定している阿佐海岸鉄道(徳島県海陽町)が、引退するディーゼル車の「さよなら列車企画」の一環として、硬券(切符)の記念セットの販売を1日から始めた。 阿佐東線の全3駅(海部、宍喰、甲浦)の大人用・子ども用の入場券と全区間の乗車券の全18種セットで、新たにつくった無人の海部駅、甲浦駅の入場券はセット限定。「さよなら阿佐東線記念 硬券セット」として1千部販売する。現行のディーゼル車をデザインしたクリアファイル付きで3140円。宍喰駅で販売し、郵送も受け付ける。 11月1日には、バスモードのDMVと現行のディーゼル車の臨時便「なごみ列車」に乗車できる「阿佐鉄さよなら列車満喫ツアー」を開く。海部―甲浦間(8・5キロ)を低速で往復し、通常片道11分の道のりを車両に名残を惜しみながら、のんびりと楽しめる。車両基地見学や現行車両