マネジメントを実施している人の一部では「完璧主義への欲求」や「リスクを無くすことへの欲求」が心の中に沸き起こります。チーム管理やプロジェクト遂行において一切の瑕疵が無い100点満点をゼロリスクで達成しようと追及したくなる欲求です。 それらは時に費用対効果を無視した形ですら発露して、チームを険悪にし、プロジェクトの採算を悪化させ、時にはチームやプロジェクトの崩壊すら招きます。 しかしながらそういった欲求はマネジメントの本質からは逸れたものです。 完璧へ到達すること。 あるいはゼロリスクへ到達すること。 それらはマネジメントの領分ではありません。 今回はそんなマネジメントの抱える宿痾に関して言及していきます。 マネジメントの目的 もちろん気持ちは分かります。マネージャーはチームやプロジェクトの責任者であり、チームが最大の成果を出すことやプロジェクトのリスクを低減することに責任を負っており、それ