ジョーン・サザーランド(Joan Sutherland, 1926年11月7日 - 2010年10月10日 )は、オーストラリア・シドニー郊外出身のソプラノ歌手。なお、姓の発音は最初のサにアクセントを置いた「サザランド」が適切であるが、ここでは日本で慣用となった表記に従う。本名は、ジョーン・アルストン・サザランド(Joan Alston Sutherland)。 ソプラノ歌手の母と服の仕立て職人の父のもとに生まれる。母親の影響でメゾソプラノとして歌のレッスンを始める。秘書学校を出て事務職に就く傍ら、シドニー音楽院に学び、教師からドラマティック・ソプラノの才能を見いだされる[1]。1947年にコンサート形式による『ディドとエネアス』で歌手デビューする。1950年に奨学金を得てロンドンの王立音楽大学でクリーブ・カレイに師事し、1952年に『魔笛』の第一の侍女役でロイヤル・オペラ・ハウスでのデビ