『ファイアーエムブレム 聖戦の系譜』は、任天堂から発売されたシミュレーションRPG。現在でもおなじみ『ファイアーエムブレム』シリーズの第4弾に当たるタイトルだ。人気の高い“結婚”や何作にもわたり受け継がれてきた“3すくみ”のシステムが初めて採用されたのも本作からだったので、長年のシリーズファンにとってはかなり思い出深い作品なのではないだろうか。1999年には『聖戦の系譜』の外伝的位置付けである異色作『ファイアーエムブレム トラキア776』も発売されている。 何と言っても親子2代にわたる壮大なストーリーが圧巻だ。物語の前半は聖戦士バルトの血を引くシアルフィ公国の公子“シグルド”が主人公。幼なじみのエーディンが誘拐された事件を切っ掛けにわずかな兵とともに挙兵するが、それが後にユグドラル大陸全土を揺るがす戦乱の始まりとなってしまう。 物語の後半はシグルドとディアドラの遺児“セリス”が主人公。前半