自民党安倍派の会合で冒頭、あいさつする塩谷立座長(中央奥)=1月19日午後、東京・永田町の自民党本部(三尾郁恵撮影)1月19日夜、自民党本部の一室。最大派閥・安倍派(清和政策研究会)の臨時総会には、議員バッジを胸に光らせた66人が顔をそろえていた。安倍派の解散が決まることになるこの会合で、長身の男性が立ち上がり、幹部が座る「ひな壇」に向けて3回同じ言葉を繰り返した。 「私言いましたよね!」 声を上げたのは、清和会を創設した福田赳夫元首相の孫で、同派に所属する福田達夫元総務会長だった。ひな壇に並ぶのは塩谷立座長、高木毅事務総長、世耕弘成前参院幹事長。塩谷氏は神妙な面立ちを浮かべた。