ハタベカンガレイの生息調査をする北村孔志さん。コンクリート張りの環境が原因で消滅の危機を迎えている=10月中旬、浜松市中区の中途川 浜松市中区の小河川「中途(なかんど)川」に自生する絶滅危惧種「ハタベカンガレイ(和名・端辺寒枯藺)」が、河川改修の影響で自生地が消えかねない危機に陥っている。知名度が低く、決め手となる保護策もないのが現状で、調査に当たる静岡大工学部教育研究支援員の北村孔志さんは「保全しなければ近い将来、消滅は避けられない」と懸念している。 中途川は市街地に残されたハタベカンガレイの貴重な自生地。県内ではほかに浜松市内の数カ所でしか確認されていない。北村さんによると、多い時は300株以上生えていた中途川でも、現在は数株にまで減ってしまったという。 原因は、護岸のコンクリートで深く根を張れない上に、川幅も狭く、水かさが増すと簡単に流されてしまうためだ。 中途川では護岸の破損
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