纒向遺跡 「邪馬台国」論争再び熱気 2009年11月23日 10:52 カテゴリー:コラム > 社説 「邪馬台国」に女王「卑弥呼(ひみこ)」と聞けば、考古学ファンならずとも、興味をかき立てられるに違いない。日本における古代国家の起源を探るうえで、最も大きな「謎」となっているからだ。 邪馬台国は、中国の歴史書「魏志倭人伝」に登場するもので、所在地をめぐって江戸時代から論争が続く。九州説と畿内説のほか、卑弥呼がいた女王国は九州にあったが後に大和に移ったとする東遷説もある。とくに九州説と畿内説は互いに一歩も譲らぬ主張を展開している。 そうしたなか、邪馬台国の有力候補地とされる奈良県桜井市の纒向(まきむく)遺跡で、3世紀前半とみられる大型の建物跡が見つかった。卑弥呼が活躍したといわれる時代と重なるため、邪馬台国畿内説を唱える専門家から「卑弥呼の宮殿ではないか」との声が上がり、再び九州説との間で論