この前の土曜日、福岡市博物館の『栄西と中世博多展』の初日に行ってきた。 聖福寺の開山としての栄西(ようさい)は少しだけ齧ってはいるが、臨済宗を極める2度目の渡宋の前に12年誓願寺などに滞在していた今津時代のことは全然知らないし、聖福寺の宝物庫に眠っているお宝も見てみたいと思いまして。 栄西さんってのはあの極端な茶筒状の頭が特徴的だけど、やっぱあれは本当だったんだろう。 どの像や肖像を見ても頭だけは同じ形で表現してある。 展示の前半は、栄西自筆の国宝「誓願寺盂蘭盆縁起(せいがんじうらぼんえんぎ)」など書蹟の類い。 ただね、書蹟など見ても有り難味がわからないので、栄西さんは字がうまかったんだなあ、いや、こっちのは雑だぞ、くらいの感想しかない。 気がつくと現物は見ずに説明書きばかり読んでいたりする。 例えば件の「誓願寺盂蘭盆縁起」。 これがなぜ国宝なのか。 栄西自筆なので貴重な物であることは分か