PHP 8から、PHPは「PHP」と「P++」という2つの言語を提供するようになる というキャッチーな紹介をするP++: 静的型付けをめざすPHPという記事がそれなりに話題になり、このニュースは目覚しく革新的な内容で、多くのひとの目を引き付けました。 これは早まった理解であり、ほとんど誤報と言ってもいい内容でした。2019年8月15日には提案者本人も、少くとも「P++」の計画を短期的に実現するととは非現実的であり時期尚早であることを認めています。 この記事では、PHP開発の現状、なぜ野心的なP++計画が提案され、事実上撤回されたかの経緯について紹介します。 [中立性のための表示] この記事の著者@tadsanはPHPの静的解析を強く推進する立場です。 PHPゆるふわCI入門 PHP型検査・夢と理想と現実) 三行で要約 PHPはバージョンを経るごとに「歴史的経緯」による負債が削ぎ落されてきた