1964年にルース・ ハリソンの著書『アニマル・マシーン』がイギリスで出版された。ハリソンは機械化された畜舎で家畜を密飼いする現代の factory farming(工場畜産)の実態、現代畜産が経済効率追及のため家畜を単なる「食肉変換機械」として残酷に取り扱っていることを告発した。 https://core.ac.uk/download/pdf/291691655.pdf 『アニマル・マシーン』はイギリスの世論に大きな影響を及ぼし、政府は動物学者の F. W. ロジャーズ・ブランベルを長とする委員会を設置。提出された『ブランベル・レポート』から世界のアニマルウェルフェア畜産の原則は始まったと言われている。そのレポートは世界獣医学協会やOIEの基本原則になった。 アニマルウェルフェアの基本骨格は「5 つの自由」と「3つのR」からなる。 ブランベル・レポートと「5 つの自由」 1965 年、英