半導体メモリー(DRAM)世界3位のエルピーダメモリは、取引先の米国や台湾、中国のIT(情報技術)機器や半導体メーカー約10社に5億ドル(約400億円)規模の資金支援を要請した。 東芝への要請も検討している。エルピーダは、円高や製品価格の下落で業績が悪化しており、取引先からの支援で当面の手元資金を確保する狙いだ。 エルピーダは4月までに450億円の社債償還と、金融機関からの借り入れ約770億円の返済期限を迎える。取引先との交渉で月内をめどに具体的な支援交渉を詰める方針だ。DRAMの長期供給契約を結ぶことで代金の前払いを受ける案や、エルピーダ子会社などへの出資を仰ぐことを検討している。 DRAM市場では韓国サムスン電子が世界首位の占有率45%を持つ。サムスンによる寡占を防ぐためにも経営再建が欠かせないとして、取引先に支援を求める。政府や金融機関の間には、エルピーダと異なる製品を作ってお