イギリスのサイクリング愛好家たちを対象にした最新の2つの研究から、年を取っても体を動かし続けることが、筋力と免疫力の低下を防ぐことにつながる可能性が示された。これはまた、老化についての一般通念には時代遅れの面がある可能性や、老化の進行はもっと自分たちでコントロールできる可能性を示す新たな証拠とも言える。 年を取ることは避けられないと一般的には考えられている。確かに時計の針を止めることは不可能で、年月は万人に平等に過ぎていく。だが時の流れに対する体の反応は人によって異なる。大半の人が老いぼれていくのに、元気はつらつとしている人がほんの一握りいるのだ。 普通の老化のあり方に対する常識が変わる? 英科学誌『エージング・セル』に発表された2本の論文を手掛けたイギリスの研究者たちは、この「個人差」から老化に関する「常識」の正しさに疑問を抱くようになった。特に気になったのが、運動が老化に与える影響は無