銀行のATMに感染して攻撃者による現金の引き出しを可能にしてしまうマルウェアが見つかったとして、ロシアのセキュリティ企業Kaspersky Labが10月7日のブログで報告した。 それによると、Kasperskyは金融機関からの要請を受けてATMに対するサイバー攻撃について調べる過程で、東欧の金融機関が運営する50台以上のATMがマルウェアに感染しているのを発見した。 このマルウェアは「Backdoor.MSIL.Tyupkin」と呼ばれ、Microsoftの32ビット版Windowsを搭載した大手ATMメーカー製のATMに感染する。VirusTotalの情報から判断すると、東欧以外にも米国、インド、中国など複数の国で出回っている様子だという。 Tyupkinは検出を免れるため、夜間の特定時間にのみ動作する。攻撃者がATMに物理的にアクセスし、攻撃者のみが知るアルゴリズムを使ってその都度生
![現金引き出しを可能にするATM感染マルウェアが見つかる](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a22bebe1cf4a27741fdfad52e779dfca875ee90a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fenterprise%2Farticles%2F1410%2F08%2Fkasp01.jpg)