京都に開設されたSansanのサテライトオフィス「Sansan Innovation Lab」のオフィススペース。町家を改装し、元の天井を抜いたことで頭上スペースは一般的なオフィスビルの2倍ほどある。100年以上建物を支えてきた立派な梁と、墨のような黒で仕上げた壁がつくる独特の風景が「集中できる空間」を作っている。 優秀な人材獲得は大企業にとっても、ベンチャーにとっても直近の課題。しかし、首都圏での優秀な人材はまさに取り合いだ。 そんななか、「京都」に注目する企業が増えている。 名刺管理サービス大手のSansanは先週、京都におけるAI技術者の新たな活動拠点「Sansan Innovation Lab」(以下、イノベーションラボ)を開設した。イノベーションラボが位置するのは、京都・河原町の観光地、錦市場にほど近い住宅街。元になった町家は繊維業に関係する人物が建てたもので、築100年以上。こ