かつて日本は「ものづくり」大国と言われ、現在もなお世界に誇る優れた技術が眠っている。またデザインの進化も著しい。こうしたピースは揃っているが、必ずしも結実してヒット商品が生まれるとは限らないのも、ものづくりの難しいところだ。 こうした難しさにチャレンジしているのがニューヨークにあるQuirkyだ。さまざまなアイデア商品を自社ブランドで世の中に送り出しているが、これらはすべて、Quirkyのコミュニティに参加している一般の人のアイデアによって作り出された製品だ。ものづくりをプラットホーム化し、誰もがアイデア1つでヒット商品を生み出せるイノベーションを仕組みが回り続けている現場を取材した。 ニューヨークにあるクールなQuirkyオフィス Quirkyのオフィス。島式のデスク群は、コンセプト、デザイン、エンジニアリング、マーケティング、ブランディングと、アイデアの製品化へのプロセスごとに配置され