画面を触って操作するノート大のパソコン「タブレット型端末」が、徳島県内の医療や流通、飲食業などさまざまな場面で活躍している。スマートフォン(多機能携帯電話)より画面が大きいため見やすく、パソコンよりも持ち運びやすいのが利点。業務の効率化や情報管理の新たな道具として、今後存在感を増していきそうだ。 「飲み込んだものが、こうやって気道に入ってしまっているんです」。徳島市国府町南岩延、医師七條文雄さん(60)は、体内の映像を米アップルのiPad(アイパッド)で見せながら、患者に語りかける。 「映像を机の上のパソコンに表示すると、医師も患者も画面の方を向いてしまう。アイパッドを使えば、向き合って表情を見ながら診察できる」と七條医師。入院患者にはベッドの横で見せることができ、症状の説明が容易になる。 七條医師はこれまでに2回、タブレット端末の活用方法について学会で発表している。「決まった使い方