「4769人」──その日の入場者数がスクリーンに表示されると、スタンドからわずかながらどよめきが起こった。9月23日に愛媛のニンジニアスタジアム(ニンスタ)にて行われたJ2第33節、愛媛FCとカマタマーレ讃岐の試合での出来事である(結果は1−0で愛媛が勝利)。 このところ3000人のボーダーラインを行ったり来たりが続き、2000人に届かない試合も2試合あった。結果、今季の愛媛は9月上旬まで、平均入場者数がJ2最下位という不名誉な状況が続いていた。さすがにクラブ側も「このままではまずい」と考え、9月13日のファジアーノ岡山戦を『観客数最下位脱出宣言マッチ』と銘打ち、今季2番目となる6862人の観客を集めることに成功。ついにギラヴァンツ北九州を抜いて、最下位からの脱出に成功したのである。 それ以来のホームゲームとなる讃岐戦は、愛媛が無敗記録を8試合継続していたこと、四国勢同士の対戦だったこと、