ピンチの自分を救う本当の味方 後日、彼女とお茶をしていたら、私が勧めた本の話になりました。 主人公ボッジは、体が小さく、石すら持ち上げられないほど非力だけど、強さにあこがれ、王になることを夢見ているボッス王国の第一王子です。 ボッジは耳が聞こえないので言葉が発せず、他人とうまく意思疎通ができません。 彼の生母は早くに亡くなっており、巨人で強靭な父王や家臣、国民みんなから見下され、無碍に扱われています。 コミュニケーションに難のあるサクラちゃんのお母さんが家族の会話で発言すると、いつも家族みんなから馬鹿にされたり冷たくされたり、怒られているそうですが、「ボッジを見て、お母さんもずっとこんな気持ちだったのかな、これからはもっと優しくしてあげなきゃな、と思いました」と彼女は言いました。 彼女の言葉には、”子が親を思う情”や”道徳観念”以外に、特徴的なエネルギーが含まれていることに気づきました。