「アイフォーン4S」はソフトバンクモバイルとKDDI(au)で利用する通信技術が異なる。 両社の端末を入手し、民間調査会社のMM総研の横田英明取締役とともに、東京都内で実際に通信速度を計測してみた。 JR渋谷駅やJR品川駅周辺で午後の早い時間帯では、ソフトバンクは瞬間的に毎秒4メガ・ビットを超えることもあった。端末の規格では、ソフトバンクは最大毎秒14・4メガ・ビットと、KDDIの同3・1メガ・ビットを大きく上回っており、差が出た形だ。 しかし、通信が混雑する夕方の通勤時間帯は、両社とも速度が大きく低下した。特にソフトバンクは通信ができないまま1分以上経過することが何度もあった。 実際にインターネットを利用してみると、ソフトバンクの通信速度がKDDIを上回っている場所でも、KDDIの端末の方がページの表示が先というケースもあった。 横田取締役は「通信がそれほど混雑していない昼間のオフィス街