日本の強みは集積経済 日本国内のグローバル化において、グローバル化が日本に及ぼす影響を日本国内での地方の衰退と比較し、「東京が地方の政令指定都市のような存在になる」と主張した。この変化はWillyさんが指摘されたように、 もっともマクロ的な指標から考えると日本が他の先進国対比で衰退するスピードはそれほど急速ではないと思います。例えば日米の一人当たり経済成長率を比べ ると米の方が高いと思いますが、その差は大きめに見積もって1%程度です。Medianで比べたらもっと小さいか、逆転の可能性もあるでしょう。 一部の論者が騒ぎ立てるほど急速には進まないが、徐々に進行していく。そのとき、日本の強みは何だろうか。 私は、将来日本の最大の強みは東京という巨大集積経済になると考える。都市の集積経済(urban agglomeration)の経済効果は莫大だ。規模の小さな経済地域では成立しないようなビジネスも
上の動画は「日本のサラリーマンのようになれないw」的なコメントを残して、大手ガラスメーカーの「日本板硝子」社長職を就任1年あまりで辞任したスチュアート・チェンバース(Stuart Chambers)氏の会見の模様。ちなみに背景をちょっとだけ書いとくと、このチェンバース氏は日本板硝子が買収したイギリスのガラスメーカーのトップだった人で、「国際企業になるため」に日本板硝子の社長として迎え入れられたらしい。ちなみに余談だけど、上の動画にも出てる藤本勝司会長(社長に復帰)ってのはタレントの千秋の父親だとか。以下は会見での台詞。 I think many many Japanese people, particularly the classic salarymen if you like, put the company first, and maybe the family second. I
少し極論で書いていますが、海外で働くことのメリットのひとつに海外が進んでいるからではなく、日本が進みすぎているから、もしくは日本国内での競争が過当競争すぎるからということがひとつあると思います。日本がダメだから逃げ出すわけではなく、その方が自分の価値をより最大化できるからそうするわけです。 日本のサービスレベルはもちろん、働く人の能力は総じて非常に高いです。ですが高すぎるが故にそこで高いパフォーマンスを出し続けていくのは生半可なことではありません。 例えば、海外では最高点100のうち、平均60くらいのアウトプットが平均であったりするところ、日本では90が平均だったりします。その日本で90の平均点を1つでも高くなるように、100に限りなく近づくように努力するのはかなり神経を費やすことです。ですが平均60の世界で日本にいる時に比べ力を抜いて80のアウトプットを出したとしても非常に評価されたりし
日本の電子政府は北朝鮮以下──そんな衝撃的な調査を米ブラウン大学がまとめた。1980年代に世界を席巻した日本が、なぜ停滞しているのか。 経済学者の野口悠紀雄は「ITは日本にとって不利な技術変化だ」と断言する。下克上を生むITは、本質的に日本の社会構造にそぐわないのだろうか? ここでは近著「ジェネラルパーパス・テクノロジー」(アスキー新書)で同氏が展開している議論を紹介しながら、さまよう日本政府や企業の行く末について考える。 野口 日本経済の状況は、かなり深刻です。昨年の夏から、株価も大きく下落しています。長期的にみても、1990年代以降、日本の経済はまったく状況が良くない。その原因としてさまざまなことが言われていますが、技術の問題、とくにITの問題が大変重要だと思います。簡単にいえば、ITという新しい技術体系に日本の社会全体が対応していないということです。そうしたことを以前から考えていまし
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