四国八十八の札所は、お大師様の開かれた霊場として、昔から多くの巡礼者を受け入れてきました。 そしてまた、お大師様は四国霊場を開かれるにあたって八十八カ所以外にも数多くの足跡を残されています。 それらは番外霊場として、やはり四国遍路の歴史とともに、人々の厚い信仰を集めてきたのです。 番外札所のうち二十ヶ寺が集まって別格二十霊場を創設されました。 山奥の寺、町中の寺と様々ですが、いずれも大師信仰と切り離すことのできない縁を持っており、様々な大師説話に彩られた札所ばかりです。 四国八十八カ所に別格二十霊場を加えると百八になります。 『百八煩悩消滅のお大師様の道』が、別各霊場開設の主旨でもあります。