荏原実業は2006年1月30日、被験者に触れることなく体温の測定ができる医療用非接触式体温計「サーモフォーカス」を発表した。赤外線を利用するもので、SARSや鳥インフルエンザなどの感染症の接触感染リスクを軽減できるという。価格は2万5000円。2月1日発売。 イタリアTechnimed(テクニメッド)社の製品で、人体の発熱によって発生する赤外線を検出して換算表示する。本体から出る光の焦点を額に合わせてボタンを押すと、約3秒で測定できる。精度は±0.2度以内。単4形乾電池4本で約1万回(1日30回使用で1年間)の測定ができる。 本体は懐中電灯型で表示部も一体。大きさは長さ15.6cm、重さは約99g。病院やクリニックのほか、学校、幼稚園、保育園、ホテルなどの施設向けに販売する。同社の国内外のメーカーとの提携による製品の第一弾で、2006年度5万個、2008年度20万個の販売を見込んでいる。