ブックマーク / www.kikikikikinta3.com (48)

  • 「響」って作品をみながら考えた2

    タルムード翻訳中。少々時間かかりそう……まあ多分少なくとも数年くらいは必要かなと(笑)解説書より体を丸ごと読むんだよと思っていたものの、解説書をかじる方が賢明かもしれません。 300円くらいの安いやつ読書してみては。読書のすすめ。 あんまり「オススメ」カテゴリを延々書いて圧迫するのもどうかと思うので、オススメの話を書いて終わりとしたい。というか昨日内容について全然書いてなかった。 特に個人的におもしろかったのが20~22話あたりの桔梗先生のくだりだった。 「ゴリラ」とか「バケモノ」と噂されるほど桔梗先生は見た目がキレイではない。その噂を聞いて表情を曇らせるくらいに気にしているが、しかしその気持ちを瞬時に忘れることができるくらいにその感情と一体化している。そうして響とクレープ屋の前で会うのだが、誰もが自分に対してマイナスなインパクトを持つものだと思っていただけに、響が初対面の時にそうではな

    「響」って作品をみながら考えた2
  • 「こころ」/夏目漱石についての読書感想文その35(Kの自殺について)

    「こころ」はちょっと休みが必要かもしれません。それくらいけっこう自分の内面を削りながら考えて書いている感じがありますので、たまには忘れようかなと思ってます(笑)まあ勢いも大切ですが、それによって健康を損なっていてはどうしようもないですね(笑) だから書いといてなんですが、確かにKという男は何もなく無意味に死ねるほど感情の無い男ではない。新聞に書かれたような「気が狂って自殺した」というのはKという男を見誤っていると言えるでしょうし、そうではないということをずっとこの話を通して見てきたはずです。そして同様に、Kという男が悪意を持ってすべてを破滅させるためにやったのだというのを考えてみたわけですが、そうみていくとやはりいろいろと不都合が起きるわけです。そもそもそういう場面を見ていないのに、急に悪鬼の如く怒りに燃え盛り、その激情の赴くままに自殺した、というのは不自然です。つまりはこれも矛盾している

    「こころ」/夏目漱石についての読書感想文その35(Kの自殺について)
  • 「こころ」/夏目漱石についての読書感想文その28(続卑怯)

    ・卑怯ということに関して言えば、そもそも「人は卑怯なようにできている」ということと「その卑怯な生を生きない」という卑怯があるということで前回書いた。さらには先生が御嬢さんをかっさらうという具体的な卑怯もあるにはあるわけだ。あるいは叔父が何も知らず何もできない先生をその反撃不可能なところから攻撃し、親の遺産をかっさらうような卑怯もあった。 しかしそれらも「そもそも人は卑怯な生き物だ」というAと「いや、そんな卑怯な生はダメだ」という生を諦めるBという二つの卑怯に大別できるといえよう。そして先生は自らの行為の結果としてAに到達し、叔父と何ら変わらない自分の姿に愕然とする。一方のKはBを選び、そのまま自殺する。 ・個人的には、AかBか、という選択肢の中でどちらかに収まることができるということは幸せなことだし、それこそAかBかで迷っていれば世間には山ほどAもしくはBの参考となるものがあるように思う。

    「こころ」/夏目漱石についての読書感想文その28(続卑怯)
  • 「こころ」/夏目漱石についての読書感想文その15(Kが失恋死したという錯覚)

    タルムード翻訳中。少々時間かかりそう……まあ多分少なくとも数年くらいは必要かなと(笑)解説書より体を丸ごと読むんだよと思っていたものの、解説書をかじる方が賢明かもしれません。 300円くらいの安いやつ読書してみては。読書のすすめ。

    「こころ」/夏目漱石についての読書感想文その15(Kが失恋死したという錯覚)
  • 菜根譚133、天による罠(赤壁前と五丈原の戦いの比較)

    ・確かにたびたび出してますが、統計でみると宝くじが当たった人の9割方は身を滅ぼしています。巨額の金を手にしてタガが外れた結果、ブレーキなくお金を使い果たし、そして最終的には落ちぶれると。お金がなくなるというのであればまだいいですが、そんな生易しいところで留まるものではない。借金しても、いや、大丈夫だ、なにしろオレはかつて宝くじが当たったこともあるほど強運の持ち主なんだとやってしまう。人としてのブレーキが壊れてしまうわけです。こうなってしまうともうどうしようもない。このことをなるほど、「天が設けた落とし穴」と表現していますが。 恐らく、「天」というものであり概念がそんなことをするという概念がかなり新しい者であることを感じさせます。日でも「お天道様」とかいいますが、まさか天がそのような罠を仕掛けるというようなことは思いもしないのではないでしょうか。そうではなく、いや、あいつは罠を仕掛けてくる

    菜根譚133、天による罠(赤壁前と五丈原の戦いの比較)
  • 菜根譚126、心の区切り(項羽と漢の肩書主義)

    タルムード翻訳中。少々時間かかりそう……まあ多分少なくとも数年くらいは必要かなと(笑)解説書より体を丸ごと読むんだよと思っていたものの、解説書をかじる方が賢明かもしれません。 300円くらいの安いやつ読書してみては。読書のすすめ。

    菜根譚126、心の区切り(項羽と漢の肩書主義)
  • 菜根譚119、執着と潔さ(胡亥の死)

    タルムード翻訳中。少々時間かかりそう……まあ多分少なくとも数年くらいは必要かなと(笑)解説書より体を丸ごと読むんだよと思っていたものの、解説書をかじる方が賢明かもしれません。 300円くらいの安いやつ読書してみては。読書のすすめ。

    菜根譚119、執着と潔さ(胡亥の死)
  • 菜根譚111、無心(街亭の状況を少しだけ考える)

    タルムード翻訳中。少々時間かかりそう……まあ多分少なくとも数年くらいは必要かなと(笑)解説書より体を丸ごと読むんだよと思っていたものの、解説書をかじる方が賢明かもしれません。 300円くらいの安いやつ読書してみては。読書のすすめ。

    菜根譚111、無心(街亭の状況を少しだけ考える)
  • 菜根譚105、大敗(曹操が赤壁で大敗した話)

    タルムード翻訳中。少々時間かかりそう……まあ多分少なくとも数年くらいは必要かなと(笑)解説書より体を丸ごと読むんだよと思っていたものの、解説書をかじる方が賢明かもしれません。 300円くらいの安いやつ読書してみては。読書のすすめ。

    菜根譚105、大敗(曹操が赤壁で大敗した話)
  • 菜根譚104、意固地さ(黄忠を失った劉備)

    タルムード翻訳中。少々時間かかりそう……まあ多分少なくとも数年くらいは必要かなと(笑)解説書より体を丸ごと読むんだよと思っていたものの、解説書をかじる方が賢明かもしれません。 300円くらいの安いやつ読書してみては。読書のすすめ。

    菜根譚104、意固地さ(黄忠を失った劉備)
  • 菜根譚97、不易流行(秦の気風について)

    ・面白い表現だなと思いました。この世の真の姿は石と水くらいしかないと。栄養がたまたまあったり気温が適度だったりするから草木は生い茂ることができているわけですが、あれは偽物だと。たまたま栄養があるからああして咲き誇っていることもできるのですが、その生自体が偽物である。ある意味では不易流行の極致とは、こうした表面上で全く誤魔化されない姿なのかもしれません。 ・その先に人を見れば、人が多いというのも一種のまやかしであると。それどころか人の存在そのものがまやかしの方に位置するものだとすら言えるかもしれない。まあそんなこと言ったって実際には人はいるわけですが、いると言ったって所詮大したことはないとこの節は言おうとしているものでしょう。それこそ前節の楽毅のように、小国燕でものすごくがんばって斉を負かしはしましたが、いなくなってみると斉は勢力を盛り返し、版図は元通りとなり、結果的には斉の勢力を大きく削ぎ

    菜根譚97、不易流行(秦の気風について)
  • 菜根譚91、正しく畏れよ(赤壁前夜について)

    そういう佐官とか(要するに大佐とか少佐とかいうヤツですね)尉官(大尉とかですね)とかが船を成り立たせているのではないと。一番下で汚れ仕事とかでもきちんとやる、海士(一士二士とか士長という表現で呼ばれてました)が船を成り立たせているのであると。これを初めて聞いた時は驚きましたね。一番下でメシの用意とかやってるけどこれ意味あるんかなーとか思ってましたから、それが重要なんだってのを聞いたら。こういうことをしたいわけではないんだが、でもこういう仕事がきちんとあるからこそその上の仕事が成り立っていると。だから海士というのは一番下なんですが、けっこう丁寧に扱われてましたね。忙しさのあまり飯抜きになりそうなときでも「あーあの人はいつも一生懸命やってるし世話にもなってるからメシ用意しとこうか」となったりとか。そうならない、ということを考えるとこの差がいかに大きいかとかを当時考えたりしていました。そういう視

    菜根譚91、正しく畏れよ(赤壁前夜について)
  • 菜根譚90、失脚(李厳の話)

    「士大夫(したいふ、官僚と地主、学問のできる要するに貴族階級)たるものは官位にある時は手紙のやり取りにも節度を持つべきである。人には自分を見難いように持っていき、それによって幸運を逃すことがないようにすることが必要である。 ・人に見難くすると言うのは、今でも例えば責任の所在について非常にわかりにくくなっていることとよく似ていると思います。個人としての責任者というのもいる一方で、責任の所在というのが非常にわかりづらくなっているようでもある。トカゲの尻尾切りが行われるようでありながらも一体どこに責任の所在があるのかよくわからない時もある。まあ一人ずつ切っていっていては代わりがいなくなり組織が回らなくなるというのもあるのでしょう。それというのは恐らくそこら辺に配慮してある知恵のようなものなんだろうなと思います。幸運を逃す(倖端を杜す、こうたんをのがすというのが原文ですが)という表現はありますが、

    菜根譚90、失脚(李厳の話)
  • 菜根譚84、マジメさについて(郭嘉の説く十勝十敗論)

    タルムード翻訳中。少々時間かかりそう……まあ多分少なくとも数年くらいは必要かなと(笑)解説書より体を丸ごと読むんだよと思っていたものの、解説書をかじる方が賢明かもしれません。 300円くらいの安いやつ読書してみては。読書のすすめ。

    菜根譚84、マジメさについて(郭嘉の説く十勝十敗論)
  • 修理の秘訣

    タルムード翻訳中。少々時間かかりそう……まあ多分少なくとも数年くらいは必要かなと(笑)解説書より体を丸ごと読むんだよと思っていたものの、解説書をかじる方が賢明かもしれません。 300円くらいの安いやつ読書してみては。読書のすすめ。

    修理の秘訣
  • 菜根譚64、伝わり方(劉備の三顧の礼について)

    タルムード翻訳中。少々時間かかりそう……まあ多分少なくとも数年くらいは必要かなと(笑)解説書より体を丸ごと読むんだよと思っていたものの、解説書をかじる方が賢明かもしれません。 300円くらいの安いやつ読書してみては。読書のすすめ。

    菜根譚64、伝わり方(劉備の三顧の礼について)
  • 菜根譚57、自律と他律(劉備、董卓、盧植について)

    タルムード翻訳中。少々時間かかりそう……まあ多分少なくとも数年くらいは必要かなと(笑)解説書より体を丸ごと読むんだよと思っていたものの、解説書をかじる方が賢明かもしれません。 300円くらいの安いやつ読書してみては。読書のすすめ。

    菜根譚57、自律と他律(劉備、董卓、盧植について)
  • 続掃除をする理由

    すなわち、弓が先、騎馬隊が後というような合理的でない配置を改善することで騎馬隊が先、弓が後ろから援護射撃をするような配置を現実のものとすることが理由なのだと。それによって騎馬隊からは不満が上がるかもしれない。弓のヤツラじゃなくてオレたちに先に死ねってのかと。あいつらは後ろでぬくぬくとしてて危なくないところから弓撃って功績も稼ぐつもりなのかよと。 彼らの言い分にはそれなりの合理性はある。とはいえ、その局所的なところからの言い分だけを聞いていては勝てる戦も勝てなくなってしまう。そもそも弓をもって先陣を切るというところには全く合理性はない。大局的な見地からすれば勝てることが第一、被害を最小化することが第二、功績云々は第三以下になりさがってしまうに違いない。 孫子の兵法も戦闘当たりの味方の被害を最小化することによって強さを保つ、その強さがあるがために相手を降伏させる、つまり相手の戦力をそのまま併呑

    続掃除をする理由
  • 睡眠薬の話

    で、ちょっと困り果てててそうしたら睡眠薬を勧められたんですけどこれがものすごく効く。酒で睡眠薬代わりってのはやってた時期もありましたが、今はもう全然効かないし(笑)であんまり便利なもんでもう依存症かってくらいに睡眠薬使うようになってますね(笑)まあそれでも2日に一度眠れないんですよ(笑)睡眠薬より不眠症の方が強いらしいです。今日寝れない日なんで早めに寝ようかなと思ってます。 なんで眠れないかっていったら間違いなく仕事の影響が大きいですね。自衛隊の頃はホント夜中にたたき起こされるのが当たり前でしたから。たたき起こされない日がないくらいでした。まあ平均寿命50ってのも納得ですよ。疲れていても神経が冴えていて眠れない。そしてだからこそ寝始めるともう起きてこないという(笑)全員が全員そうでもないかもしれませんが、私は当に神経の細い方なんですかね。もしなにかがあったらと思うともう全く眠れない。で朝

    睡眠薬の話
  • 問題と解決と問題解決

    そりゃ蚊がものすごく多くて悩まされていたからだ。でもその恩恵を受けるべき住人はもういない。そうなると恩恵も効果もあってないに等しいといえる。問題「解決」の前に、そもそも「問題」がなかったとすれば、そこに解決の方向性はない。もちろん蚊が激減したという事実はあるだろうものの。この問題と解決の溝、というのは思ったよりも根深いものがありはしないかとふと思ったのだ。 そもそも、個人的には比較してそのビフォーアフターを体感しているから「激減した、効果がある」と言えるのだが、その比較がなければ蚊が減った、なんてことでさえ把握されるのは非常に難しい。効果も確認されなくては効果にならない。「統計学最強」じゃないけど、それこそグラフにして張り出せばそりゃわかるだろうが、そうでもないとこの変化をきちんと把握するというのは想像以上に難しいらしい。体感すればわかるじゃん、とはなかなか言えないのだ。 0匹になればさす

    問題と解決と問題解決