阿部 海輔 氏 豆蔵 IT戦略支援事業部内部統制サービスセンター シニアコンサルタント、公認会計士 企業において今、「スプレッドシート統制」が懸案の一つになっている。経理・財務部門では、財務諸表の作成業務を効率化するため、Excelなどの表計算ソフト(スプレッドシート)を活用しているケースが非常に多い。当該部門で利用しているExcelを使ったシステムに計算式の誤りなどが含まれていると、そこで計算した財務諸表は信頼できるものにならない。そのため、財務諸表の作成に関与しているExcelは内部統制の対象となる。 大手企業において、スプレッドシート統制が特に問題になるのが、「連結決算業務」である。本社は連結対象となる関連会社の財務諸表を集めて連結決算をするが、連結決算の仕組みの実体はExcelシートであることが多い。関連会社が本社と異なる財務会計システムを使っているケースはざらにあり、データを受け
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