中国を代表する老舗高級車ブランド「紅旗(ホンチー)」の日本販売が始まった。日本の第1号オーナーとなったのは、名古屋市在住の中国人起業家。彼は「日本人にも極上の乗り心地を体験してほしい」と語る。 毛沢東や習近平も乗車する高級車 「紅旗」は、毛沢東、鄧小平、江沢民、胡錦濤、習近平らが天安門前の軍事パレードで閲兵するために乗った大型リムジンで知られる。漆黒のボディ、丸いヘッドランプ、直線が際立つラジエーターグリル、赤い国旗を模したボンネットのマスコット──。 レトロで重厚感たっぷりの「紅旗」は1958年、国営第一汽車製造廠(現・中国第一汽車集団)が国家指導者や国賓送迎のために開発した、中国初の国産乗用車ブランドだ。ロゴは毛沢東の筆跡をかたどっている。 日本初の「紅旗」オーナーとなったのは、名古屋市中区で観光会社の大地エージェンシー、大地不動産などを経営する中国・内モンゴル自治区出身のモンゴル族起