ウクライナ国防省情報総局は31日、南東部の港湾都市マリウポリがロシア軍に完全制圧される前、抵抗の拠点として孤立状態にあったアゾフスタリ製鉄所にウクライナ軍のヘリコプターが武器などを輸送した作戦の映像を公開した。 【図解】ウクライナとロシアの戦力比較 ゼレンスキー大統領によると、乗員の9割が帰還できなかった。 撮影日は不明。映像にはアゾフ海や製鉄所の上でロシア軍の対空攻撃を避けるため、ヘリが低空飛行する様子が収められている。作戦の全容は明らかではないが、情報総局のブダノフ長官は、ミル8ヘリ16機が参加したと米メディアに語った。ゼレンスキー氏は5月の大統領就任3年に合わせたテレビのインタビューで、この作戦に言及。「乗員の90%が帰還しなかった」と説明し、犠牲を悼むとともに「英雄的」とたたえていた。
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