2008年5月12日のブックマーク (3件)

  • チャンピオン10番解説

    チャンピオン戦 10番 若島 正作 解答選手権ではすっかり定番になった、双玉問題である。 まず普通に、83歩成、94玉、44飛と進めてみよう。そこで玉方がどう受けるか。 (10-01図 44飛まで) 74歩とでも受ければ、85銀、95玉、97飛、同馬、96歩、同馬、84銀、94玉、95歩、同馬、93銀成まで。これが局の基的な設定である。平凡な受けではこの順から逃れられない。ひねって64馬という受けもありそうだが、実は44飛をピンしても関係がない。 受けがないようにも見える局面だが、隠された秘手がある。それは64角!である。もちろん、この角は取れない(取ると逆王手)。 (10-02図 44角まで) この合駒の狙いはこうだ。先ほどの手順のように85銀、95玉、97飛と行くと、同角不成!で打歩詰になってしまうのである。 (10-03図 97同角不成まで) この図まで来ると、

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    kazemidori 2008/05/12
    第5回詰将棋解答選手権(2008)#10若島正作の作者による解説。ある地点で合駒するためにひたすら移動合していく傑作!
  • チャンピオン9番解説

    チャンピオン戦 9番 若島 正作 巨椋鴻之介さんの作品集『禁じられた遊び』を読んだ。そこに収められた作品群が圧倒的なのは言うまでもないことだが、自作について明晰な言葉で語っている文章がすばらしく、これほど「批評的」と言える個人作品集は初めてではないかと思う(そのことについては、毎日新聞に掲載された書評ですでに書いたので、興味がある方はそちらをお読みください)。すべての詰将棋作家必読の名著だ。 わたしには巨椋さんのように書ける自信はないが、どちらも正解者ゼロという名誉なのか不名誉なのかわからない記録を作ってしまった、チャンピオン戦9番と10番に出題した自作について、そのすべてをここで作者として語ってみたい。なにしろ誰も解いた人がいなかったので、作者が何を考えていたのか、書き残しておくだけでも意味があるだろうと思う。 それでは9番から。 まず24銀、12玉、23銀成、同玉、24歩、13

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    kazemidori 2008/05/12
    第5回詰将棋解答選手権戦(2008)#9若島正作の自作解説。まさに圧巻の内容。必読!
  • 第5回詰将棋解答選手権報告

    第5回詰将棋解答選手権報告 すっかり恒例になった、第5回の詰将棋解答選手権が、5月5日(祝)に東西の将棋会館で行われた。 ここでは、その模様を報告する。 今年は参加者数が倍増し、チャンピオン戦にもプロ棋士10名の参加があって、大いに盛り上がった。また、朝日新聞社の協賛を受けたのも、特筆すべきことだった。 チャンピオン戦で注目を集めたのは、第1回から3年連続して圧倒的な成績でチャンピオンに輝いた宮田敦史5段が、公式戦休場明けに待望の復帰を果たしたことだろう。昨年は実現しなかった、谷川浩司9段との夢の対決が、ついに見られることになったのは嬉しいことだ。さらに、昨年チャンピオンとなった北浜健介7段も、2年連続の栄冠を目指しての登場で、今年は大激戦になるのではないかと予想された。 また、今回から作品の公募が始まり、5作品が採用された。 選手権の結果は、以下のページでゆっくりとお楽しみいた

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    kazemidori 2008/05/12
    第5回詰将棋解答選手権報告