学生の頃、追手門大学のカウンセリングの先生の講義を受けたのを思い出した。当時の僕にその教えは非常に刺激的で、一番最初に教えられた言葉は「正しいことは悲しいこと」であった。子どもが親に向かって「なぜ僕は頭が悪いんだろう?」という言葉を発した時「あなたがバカだからよ」と正しいことを言うとこれほど悲しいことはない。子どもは理由が知りたいんじゃなくて「今回は調子が出なかっただけだ、がんばれ」といったことを言ってまず受け止めてほしいし、「一緒に次の対策を考えようか」と寄り添ってほしいからその言葉を出す。 言葉には、言葉通りに受け取り解釈する方法と、その裏にあるメッセージを解釈する方法がある。それに気づいたとき、僕の世界の広がりは2倍になった。 そこで"「死にたい」という言葉を発した人は本当に死にたいのではない。より良い環境で、より良い条件で生きられるのなら生き続けたいに決まっている。それに対して死に