教育業界で「ビッグデータ」が注目されている。紙からデジタルへとIT化が進む教育現場で、子どもたちの膨大な学習記録を情報端末を通じて集め、残せるようになってきたからだ。「ビッグデータ」を活用すれば、学力は上がるのか。 岡山県内のある中学校。男子生徒3人が校長室で机に向かっていた。生徒たちは、分厚い漢字ドリルの束をめくり、100問ほどの漢字の読みに答えてゆく。 この中学は、経済的に困難な家庭の生徒が多い。学力が低いまま入学する子もいる。こうした生徒のために昨年度から始めた取り組みだ。 約10分後。解答を終えた生徒は、用紙をスキャナーに通した。データの保管先は岡山大学にあるコンピューター。1人につき1カ月に延べ2千字分の解答の電子データが積み上がる。解析するのは岡山大大学院教育学研究科の寺澤孝文教授。「どんな生徒でも成績が上がる」と言う。 このドリルは、独自のスケジュールが組まれており、生徒一人
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