ヤマザキにとって初の本格オールカラーマンガとなる同書は、芸術新潮(新潮社)での5年以上にわたる連載をまとめたもの。15世紀半ばのイタリアを舞台に、当時まだ職人(アルティジャーニ)という立場で絵筆をふるっていた画家たちの青春時代から老境までが描かれる。主な登場人物は、「春」や「ヴィーナスの誕生」などの神話画を描いたサンドロ・ボッティチェリ、 万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチ、 油彩をイタリアに広めたアントネッロ・ダ・メッシーナ、 華麗な色彩で知られるヴェネツィア派のジョヴァンニ・ベッリーニの4人。 彼らのほかにも、 同時代の有名芸術家たちが登場する。とり・みきの全面協力による背景画にも注目だ。さらに美術史家・池上英洋氏との対談も収録された。 「リ・アルティジャーニ―ルネサンス画家職人伝―」目次登場人物相関図I フィレンツェ篇1.売れっ子画家ボッティチェリ 2.若き天才レオナルド 3.工房へ