さまざまな理由があって実の親と暮らすことができない子供を、預かり育てる「里親制度」。親元で暮らしたくても暮らせない事情がある子供たちを、家庭的な環境で預かり、愛情をもって見守る──。そんな社会貢献が、今の日本でも求められている。今回は、短期で子供を預かる「フレンドホーム制度」に参加して5年という俳優・佐藤浩市さんに話を伺った。 これまで仕事や子育てに夢中に取り組んできたエクラ世代も、ある時点でふと「第二の人生、どう過ごしたいか?」と自分に問いかけるときがあるものだ。そんなとき、里親という選択肢をとる人も。 日本を代表する俳優、佐藤浩市さんもそのひとり。息子・寛一郎さんが独立したあと、夫婦ふたりで過ごす時間が増える中で、社会的な養護が必要な子供たちの現状に目を向けるようになったという。 「妻は、以前海外で恵まれない子供たちの里親支援をしていましたが、あるとき、『日本で施設に暮らす子供たちのお