東京電力福島第1原発事故で、文部科学省が出動させた原子力安全技術センターの防災モニタリングロボットが、敷地内に散乱したがれきのため活動できないことが30日、分かった。文科省が東電などとの共同記者会見で明らかにした。 ロボットは長さ150センチ、高さ150センチ、幅80センチで、走行用ベルトで移動。1999年の東海村臨界事故がきっかけで開発され、人が近づけない高い放射線量の場所でも、無人で操作できるはずだったが、がれきが多くて走行できなかった。 文科省によると、2台あるロボットのうち1台について東電から出動の要請があった。3D映像や表面温度の映像を撮影する機能があるが、今のところ今後の投入予定はないという。