東京電力福島第1原発事故で、文部科学省が出動させた原子力安全技術センターの防災モニタリングロボットが、敷地内に散乱したがれきのため活動できないことが30日、分かった。文科省が東電などとの共同記者会見で明らかにした。 ロボットは長さ150センチ、高さ150センチ、幅80センチで、走行用ベルトで移動。1999年の東海村臨界事故がきっかけで開発され、人が近づけない高い放射線量の場所でも、無人で操作できるはずだったが、がれきが多くて走行できなかった。 文科省によると、2台あるロボットのうち1台について東電から出動の要請があった。3D映像や表面温度の映像を撮影する機能があるが、今のところ今後の投入予定はないという。
福島市は25日、大気中から国の基準(毎時3・8マイクロシーベルト)以上の放射線量が検出された市内の二つの公園に「利用は1日あたり1時間程度としてください」と注意を呼び掛ける看板を設置し、砂場はブルーシートで覆った。 福島第1原発から60キロ以上離れているにもかかわらず、基準と同じ放射線量が検出された「信夫山子供の森公園」。いつもなら子どもたちの声が響き、桜の花見客でにぎわうが、この日は人の姿は全くなかった。 市公園緑地課の職員は「いい公園にするために頑張ってきたのに…」と話し、近所の女性(78)は「子どもの声が聞こえなくて寂しい。こんなに静かな春は初めて。原発事故がただただ悔しい」と涙を浮かべた。 福島市の中心部にあり、基準を0・1ポイント上回った新浜公園にも看板が設置された。
千葉県は二十一日、原子力災害対策特別措置法に基づき国から出荷制限の指示が出ている同県多古町産のホウレンソウが、「パルシステム生活協同組合連合会」(東京都文京区)を通じ組合員に配送されたと発表した。一部は組合員に消費されたが、健康被害などは確認されていない。 県によると、同県芝山町の農家が今月十日、多古町の畑で生産したホウレンソウ三百八十束を生協に納入。商品に「千葉県産」とあったため生協が十一日に農家に生産地を確認。多古町産と分かったために農家に返品することにした。だが、下請け業者への指示が徹底されず、七十四束が配送された。うち三十八束は廃棄や回収ができたが、三十六束は消費されたという。 県では「生協と農家の手違い」と説明。農家は先月二十五日の県からの出荷自粛については知っていたが、今月四日の国からの出荷制限の指示は伝わっていなかったという。県では農家に対し、今後の出荷は控えるよう口頭で厳重
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く