定形外業務も自主的に調べるのがベンダーの努めです:「訴えてやる!」の前に読む IT訴訟 徹底解説(14)(1/2 ページ) 東京高等裁判所 IT専門委員として数々のIT訴訟に携わってきた細川義洋氏が、IT訴訟事例を例にとり、トラブルの予防策と対処法を解説する本連載。今回は、契約内容に盛り込まれていない「オペレーターがデータベースを直接操作する機能」が実装されていないと支払いを拒否されたベンダーが起こした裁判を解説する。 連載目次 IT訴訟事例を例にとり、トラブルの予防策と対処法を解説する本連載。前回と前々回は、「ユーザーのシステム導入担当者に、自社の業務に関する知識がなかったために発生した紛争」について解説した。自社の業務プロセスや経理の勘定項目について、ほとんど知識がないユーザーを相手に要件定義を行わざるを得なかったベンダーの苦労はいかばかりだったか、と同情に堪えない。 このように業務知
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