―――5000兆円欲しい! 庶民には手が届かない金額ですが、ハイパーインフレが起きて通貨の価値が下がれば、話は別。きっとゼロがズラーッと並んだ紙幣が発行され、とんでもない“額面”のお給料が手に入るはずです。 例えば、アフリカ・ジンバブエ共和国では「100兆ジンバブエドル紙幣」が発行されたことが。そして、歴史を振り返るとさらにすさまじい“高額紙幣”が存在するのです。 史上最高“額面”の紙幣 ジンバブエは、2007年から約2年間にわたってハイパーインフレに陥り、2009年、「100000000000000ジンバブエドル紙幣(100兆)」が登場。あまりのけた数の多さに注目が集まり、同国の中央銀行総裁はイグ・ノーベル数学賞を受賞しました。 理由は「1セントから100兆ドルまで印刷し、人々に幅広い数字を扱う機会を与えた」というもの。「お会計がめっちゃ大変そうだけど、なあに、かえって計算力がつく」的な