子どもの食物アレルギーについて、国立病院機構相模原病院臨床研究センター副臨床研究センター長の海老沢元宏さんに聞きます。 赤ちゃんは、通常5~6か月頃から離乳食を始めます。その頃から診断されることが多いのが、即時型の食物アレルギーです。食べて2時間以内に、じんましん、肌、目のかゆみ、鼻水・くしゃみ、咳(せ)き込み、嘔吐(おうと)などの症状が起こります。 ある男児のケースです。6か月頃から、卵を含む粒状のお菓子を食べ始めました。卵黄だけを使ったタイプを2~3個ずつ食べていた時は問題ありませんでしたが、全卵と牛乳を使ったタイプに切り替え、まとめて5~6個食べた時に異変が起きました。食べて20分ほどした後、顔や首にじんましんが出て、もどしてしまったのです。 アレルギー専門医の診察を受け、「経口負荷試験」を始めました。原因の可能性がある食べ物を食べてもらい、原因を突き止め、どの程度なら摂取可能かを調