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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/obata (3)

  • ゴーンの何が悪いのか?

    <ゴーンによって日産が失った企業価値は50億円よりはるかに大きい。当の罪は表には出にくいそちらのほうだ> ゴーンが逮捕されたが、これまでの情報では、報酬約50億円分の有価証券報告書への過少記載ということのようだ。 そして、それは現金収入ではなく、別荘など完全に私的な住宅を会社に購入させ、それを無償で利用していた、ということらしい。 これは、もちろん、金融商品取引法違反であり、刑事罰が科されることになる可能性があると見込まれる。 ただ、これ自体はよくある話だ。 独裁的な経営者が会社を私物化し、社用者で私的な活動を行うことの延長線上にある。その規模が50億ということで、驚くほど大きい、ということに過ぎない。 となると、大騒ぎするほどのことか、傲慢な経営者がまたここにもいた、ということに過ぎないのではないか、という議論をしたくなってくる。 クーデターではない 実際、ネット上の「意識高い系」の人

    ゴーンの何が悪いのか?
  • 中央銀行は馬鹿なのか

    銀行が先週の政策決定会合で、金融政策の現状維持を決定した。これが市場をパニックに陥れた。 発表直後から、日経平均株価は大暴落、前日比240円高の水準から660円安に落ち込み、一瞬で1000円近い下落となった。為替も112円近い水準から109円割れ、3円以上一気に円高になった。 日銀のサイトはダウン。何が起きたのか、情報を求めて阿鼻叫喚となったトレーダー達が殺到し、サイトが閲覧できない状態に陥り、トレーダー達のパニックは加速。これが下落に拍車をかけた。 間抜けな私の同僚は、昼をべようと私を誘いに来たが、私が、いまちょっと手が離せない、情報確認と分析、ブログも書かないといけないと、パソコンの画面から目を離さずに断ると、何かあったんですか?と間抜けなまま彼は尋ね、私は、株が1000円近く暴落している、と言うと、え?株価?上がってますよ? 私は、いや今暴落したんだ、と答えるヒマもなく答えると

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  • 【市場】いよいよ終わりの始まりが始まった

    1月29日、予想外のマイナス金利導入を発表した日銀の黒田東彦総裁 Yuya Shino-REUTERS いよいよ終わりの始まりが始まった。それは日銀のマイナス金利で始まったのである。 現在の金融市場混乱の原因は何か。それは銀行システム不安である。昨年8月から9月の暴落、今年年初からの暴落の要因は、原油暴落だった。今度は、原油から銀行に移ったのである。 原油の暴落は深刻だが、何とかなる。一時的な不安は広がるが、経済全体を永続的に壊すことにはならない。なぜなら、原油価格下落は、ゼロサムで、産油国、資源輸出国にはマイナスだが、輸入国にはプラスであり、米国、日の二大経済圏を始め多くの経済が恩恵を受ける。ただ、相対的に強い米国、日が得をして、資源国という基盤の脆弱な国々が打撃を受ければ、世界全体ではマイナスになる。なぜなら、弱いモノは打撃で壊れてしまい、壊れることによるコストは大きいからだ。しか

    【市場】いよいよ終わりの始まりが始まった
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