■ 「国債依存国家」になった米国 日本に米国債を買わせて「シメシメ」と思ったであろう米国は、日本以上の「国債依存国家」になった。 そのさまは、日本に米国債という「麻薬」を売りつけた米国がいつの間にか、日本以上の「国債中毒者」になったと言えなくもない。 「歴史的名議長」、アラン・グリーンスパン(連邦準備制度理事会=FRB元理事長)が編み出した「マジック」、その中身は、FED金利の低下による金融経済複合成長、加熱から起きる金融危機には金利低下と財政資金投入であった。 この米国経済の成長方程式は、リーマンショック以降は変質した。 「FRBは米国債を買わない」という、グリーンスパンの前任のポール・ボルカーFRB議長以来の不文律は破られ、財政赤字→国債発行→FRBの国債購入という、かつてのマイワール共和国破綻と同じ政府の仕組みが「ニューノーマル」となった。 今や、MMT(Modern Monetar