米国グーグルのCIOを務めるダグラス・メリル氏。氏は、「ITが“コンシューマー主導”へと変化することで私のような人間の働き方は大きく変わっている」と、CIOに対して発想の転換を呼びかける photo by Thomas Broening ダグラス・メリル氏の外見から受ける印象は、一般的なCIO像とはかなりかけ離れている。エグゼクティブが集まる場所でメリル氏の姿を見かけたら、やり手のベンチャー起業家やミュージシャンと見紛うことだろう。何しろ彼は、イヤリングをいくつも身につけ、ボサボサの長髪に、派手な色のシャツとジーンズといういでたちをこよなく愛する人物なのだから。 いや、外見だけではない。その経歴のほうも至ってユニークだ。社会政治組織学(学士号)と心理学(修士号と博士号)の学位を取得後、認知社会科学の知識を生かして総合シンクタンクのランド研究所で情報科学研究員として活躍。その後、プライス