昨今、IT業界では「ビッグデータ」がひとつのキーワードとなっているが、さまざまな文脈で語られることが増えた結果、バズワード化しているとの見方もある。そこで、古くからビッグデータという言葉に注目し、企業事例にも詳しい野村総合研究所 城田真琴氏に、あらためてビッグデータの意味をお聞きするとともに、最新の活用動向やいま企業が備えておくべきポイントについて伺った。 ──「ビッグデータ」という言葉に早くから注目され、既にさまざまな場面でお話されていますが、あらためてお聞きします。「ビッグデータ」とは何でしょうか? 講演などでは、ビッグデータの特徴を大量(Volume)、多様性(Variety)、発生頻度が高い(Velocity)という3つのVで説明しています。ただし、これはあくまでもデータの性質だけに着目した定義で、個人的にはもう少し広い意味でビッグデータを捉える必要があるのではないかと思っています