英南西部コーンウォールで6月11~13日に開かれる主要7カ国首脳会議(G7サミット)について、カナダのトルドー首相がまだ訪英を明言していない。カナダでは「政治家を特別扱いすべきではない」との世論が強く、帰国後14日間の隔離措置をどうするか慎重に検討しているためとみられる。7カ国首脳の中でトルドー氏だけがオンライン参加する可能性はないとみられるが、帰国後の隔離は避けられないとの見方が出ている。 トルドー氏は28日、議長国・英国のジョンソン首相と電話で協議。英政府は、2人が「コーンウォールで顔を合わせるのを楽しみにしている」と発表した。ところがカナダ政府は、サミットで気候変動対策を進展させる重要性を議論したと明らかにしたが、トルドー氏が訪英するとは明言しなかった。カナダ首相官邸は、地元メディアに対し「適切な時期」に明らかにすると回答するにとどまった。