東大が音頭をとって旧帝+東工大等が賛同を示しているという「大学秋入学」ですが、新しい制度につきものの賛否の声が両方あります。大学側や学生側からは就活における効果、「新卒一括採用」を崩す効果を期待するとの声もあるようです。しかし秋入学が広まっても一括採用システムは変わらないと予想します。 私は秋入学化に反対ではありません。しかしこれが就活激化を沈静化させたり、新卒一括採用をやめさせる、とも思いません。理由は2つです。 一つ目は、秋入学移行は外国人や海外から日本の大学への入学を促進するのには有効だと思いますが、それは就職とはリンクしません。東大を筆頭とするエリート校が一斉に変わるのであれば、それらを採用したい企業は当然タイミングを合わせてくるでしょう。結果として「一活採用」自体は変わらないか、もしかすると秋入学のエリート学生選考と、それ以外の大学生選考と「二括」選考になるかも知れません。