※平成27年9月8日、参議院『平和安全特別委員会』より 宮家邦彦でございます。本委員会で、わたくしが意見を申し述べる機会をいただきまして、たいへん名誉に思っております。 さて、ある著名な憲法学者は、「外務省員はみんな、自衛隊に入って危険地域を経験すべし」と、こういうお話がありました。わたくしはもしかしたら、実戦はともかくといたしまして、外務省員とか自衛隊員よりもはるかに、実地の戦争経験があるのかもしれません。 わたくしは外務省で、アラビア語が専門でした。クウェートで研修旅行中に、イラン・イラク戦争が始まりました。初任地は、戦時下のバグダッドでありました。そして2年数ヶ月、在勤いたしました。湾岸戦争発生直後は、サウジアラビアに出張いたしました。2004年には、イラク戦争後のバグダッドに再び派遣をされました。特に、2度目の勤務というのは、2人の当時の外務省の同僚を喪った直後でございました。戦場
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