シリコンバレーに好敵手現る! まさに青天の霹靂だった。 2021年6月15日、アメリカの連邦取引委員会(Federal Trade Commission:FTC)の委員長に、弱冠32歳のリナ・カーンが就任した。新任のFTC委員として、数時間前に上院の投票で69対28(棄権3)で承認が決まった直後、いきなり委員長としてバイデン大統領から指名され、あっという間に着任が決まった。 有色人種の女性で32歳のミレニアル。バイデン政権にとって、インクルーシブとプログレッシブの両方を満たす人材として、これほど適した人物もいないだろう。もちろん、FTC委員長として32歳は歴代最年少である。 カーン新FTC委員長が取り組むべきものの筆頭が、Big-Techに関する規制、具体的には、Google、Facebook、Amazon、Appleをどう規制下で管理するのか、という課題だ。カーンが承認を待っている間にも