第1回のストーリーはこちら → 第2回のストーリーはこちら → 昼食を終えると、兄の拓海は「友達と約束があるから、あのゲームがどうなったか、あとで教えてくれよな」といって出かけてしまった。 翔太はパソコンの前に戻った。「この〈町〉の人たちに、水や食べ物を届けないと」とつぶやいて、モニターの《安全、安心、便利な暮らしを支える》をクリックしようとしたとき、後ろから母親の声がした。「な〜んだ、勉強しているのかと思ったら、ゲームで遊んでいたの?」。翔太は「遊びじゃないよ。学校の宿題に必要だから、このサイトで、『総合商社』が何をやっているのか、勉強してるんだよ」と説明した。 「あら、勉強していたの。じゃあ、総合商社って何をやっている会社なの?」と母に尋ねられた翔太は、自信たっぷりに語り始めた。「例えば、ロシアで何十年もかけて液化天然ガスを発掘したり、それを運ぶための特別な輸送船をつくったり……」。
働きながらMBAを学ぶビジネスパーソンが増えてきている。しかし今の日本では、資格がダイレクトに昇進や収入増につながることは少ないのが現状だ。では、決して安くはない費用と多くの時間を投じて獲得するMBAの本質とはいったい何か。グロービス経営大学院の吉田素文副研究科長に、MBA取得の意義を語ってもらった。 キャリアステージごとにMBAの意義は存在する 「MBAはキャリアのステージによって意義が変わってきます」と吉田氏は言う。 キャリアステージを大まかな年齢別に分けてみよう。まず20代後半から30代前半までの層。現場で経験とスキルを身につけ、自分の専門分野ではある程度は自信を持って仕事をしている段階だ。しかし、力をつけねばならない時期に目の前の仕事に忙殺され、時間だけが経つという不安を抱え始める時期でもある。「今の仕事は本当に自分がやりたいことなのか?」そう悩みながらも、一歩前に踏み出す勇気がな
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