昨今のような低金利のマーケット環境では、外貨建資産の高利回り債券は非常に魅力に感じる。 為替ヘッジしてこれらの高利回り債券を買えばオイシイんじゃ… と考える人は多いだろう。 しかしもちろんそううまくはいかない。 為替ヘッジをする際には普通、「為替予約」と呼ばれるデリバティブ取引を締結する。 為替予約とは、ある一定期間後に予め決められたレートで通貨を交換する取引のことである。 この為替予約、つまり為替ヘッジを行うにはヘッジコストがかかるのだ。 では、為替ヘッジするにはどのくらいコストがかかるのか少し考えてみる。 (例) 100万円をUSDドルに換えて、1年後に再び円に換えるとする。 <条件> 今日のレート 1USDドル=80JPY円 米国の1年間の金利を2% 日本の1年間の金利を0.5% とする。 今、100万円をドルに替えると 1,000,000円÷80円=12,500ドル となる。 また