写真◎新しい攪拌機で攪拌している様子。底にあったプラスチックボールがグルグル回りだす。村田氏はこの攪拌機を開発し、エディプラス(本社さいたま市)という会社を設立、代表取締役を務める。 この技術の評価を依頼された、ある特許の専門家はその時の様子を次のように述べます。「とにかく興奮しました。私は特許の世界に40年いますが、基本特許を目にしたのはこれが初めてです。基本特許というのは、どこをどうしても「マネしようがない」「逃れようがない」「つぶしようがない」の三拍子揃ったもの。大抵は何かの蒸し返しで、一番悪いのは重箱の隅を突いたようなものです。これまで特許をごまんと見てきましたが、まさか私の目の前に、一生出合うことはないだろうと思っていた基本特許が現れるとは…」。 村田さんによれば、「穴が空いていて、グルグルと回すと遠心力が発生するものは全て権利」なんだそうです。このシンプルさこそ、この技術が基本