objcにARCが導入されてから久しいですが、開発者がメモリ管理から解放されたかというと、そうでもないです。strongとweakの導入によって、少し抽象化がなされましたが、オブジェクトのallocate/releaseは意識してプログラムする必要があります。この記事は、ARC環境下での強参照/弱参照/循環参照についてイマイチ理解が及ばないという人のための記事であると同時に、私の個人的なまとめでもあります。 循環参照とは? 循環参照という現象は、私も最初はなかなか理解できませんでした。まず、文字的な定義から言うと、循環参照(retain cycle)とは 「オブジェクト同士がお互いに強い参照を持っているからどちらも解放されない」という現象のことです。 iOSにはObjective-C 2.0のランタイムが実装されていますが、ガベージコレクションは存在しません。理由はよく知らないですがシステ