ここまでのプログラムは、すべて「最初から順に処理を実行して、すべて終わったら終了」といったものでした。が、プログラムによってはそういう単純な処理の仕方しかしないわけでもありません。 例えば、先に非同期通信を使ってネットワークからデータを受信するサンプルを作りましたが、これなどは「後から処理が呼び出される」という仕組みになっていました。こんな具合に、プログラムによっては「一定時間後に処理が呼び出される」とか「同時にいくつかの処理を実行する」というような場合もあります。 まずは「一定時間後に処理を呼び出す」という場合についてです。これは、いわゆる「タイマー」と呼ばれる機能が用いられます。タイマー機能は、Foundationフレームワークの「NSTimer」というクラスとして用意されています。これは、指定した時間が経過したら、あらかじめ設定されている処理を呼び出す働きがあります。一度だけ呼び出し